西表島
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星立で出会った、島の時間が刻まれた岩

西表島・星立(ほしだて)周辺を歩いていると、
一見すると切り出した木のようにも見える、不思議な模様の岩に出会いました。

近づいてそっと触れてみると、指先に感じるのは砂のような感触。
この岩は、砂や泥が長い年月をかけて積み重なり、固まってできた
砂岩・泥岩系の地層です。

木目のように見える模様は、
かつてこの場所を流れていた川や、浅い海の水の動きがそのまま刻まれたもの。
水の流れが変わるたびに、砂の粒の大きさが少しずつ変わり、
その重なりが模様として残されています。

西表島では、雨や台風、植物の根の力によって地層が削られ、
このように岩の断面が自然に現れることがあります。
人の手で削られたものではなく、
島が長い時間をかけて見せてくれた、自然の記録です。

ほんの一瞬、立ち止まって岩に触れるだけで、
数百万年前の島の姿に思いを巡らせることができる。
それもまた、西表島ならではの「島時間」かもしれません。