
夜空の下で、お酒を酌み交わしながら
聞いた娘の恋バナ

波照間島に宿泊したNさんにお話を伺いました。
これまで沖縄に20回以上通ってきた「沖縄通」のNさん。星空がきれいだと聞いて、天文部に所属する大学生の娘と初の波照間島の旅に出かけました。
天文部の娘と星空観察へ
沖縄には、何度も行かれているんですね。波照間島に行こうと思ったきっかけは?
実は、ダイビングをするために6年前から20回以上は沖縄に通ってます。石垣島、宮古島にも足を運びました。
人の温かさや自然の豊かさ、そして戦争のことを忘れないところも含めて、人生で経験したことのない魅力が沖縄にはあります。自宅に戻っても、すぐに沖縄に行きたくなるんですよ。
沖縄本島は行き尽くしたので、新しいところを開拓してみたくて、2017年に小浜島に行ってみました。その時、泊まったホテルで星空ナイトツアーに参加したら、波照間島の星空が綺麗だということを聞きました。娘が星空観察が好きで、大学でも天文部に入ってるんです。自宅で家族に話したところ、この星の話で大盛り上がり。東京では見られない星を見に行こうとなって、南十字星が見える時期を狙ってプランを立てました。
お酒を飲みながら聞く娘の恋バナ
波照間島では2泊されたんですね。どのように過ごしましたか?
まずはレンタルバイクを借りて島を回りましたよ。アップダウンが激しいと聞いたので、原付にして正解でした。4月の波照間島は、気温は25度もあってジメジメしていたんですが、走ると爽快でしたね。信号もないし、娘と行き先を決めて、ゆったりとしたスピードでバイクを走らせました。
ニシ浜に行くと、曇り空から時折青空が見えました。足元で魚が泳いでいて、ヤドカリもたくさんいましたね。誰もいない“貸切状態”で、砂山を作ったり、波打ち際を見ながら足を砂で埋めたりして遊んでました。


でも、波照間に行った2日間は曇っていて、星が綺麗に見えなかったんですよ。それでも、ホテルに屋上で空を眺めながらお酒を飲みましたね。これまで行った旅の思い出話が中心です。斎場御嶽でマングースいたねとか、青の洞窟に行ってシュノーケリングしたねとか。クラゲに刺された時は、腕が赤くなったねとか。3〜4時間ほど娘とゆっくりと話をしていました。娘の恋バナや友達との喧嘩のあれこれ、お母さんもこんなこともあったんだよという女子同士の話もたくさんやりました。
流石に波照間島にいると、友達から送られてくるスマホに届くメッセージも娘は気にならなかったみたいで、そういうことも忘れて過ごせました。
観光地化していない原風景が魅力
他の島と違った波照間島ならではの魅力はありましたか?
こじんまりとした大きさで、人口も500人ほど。観光地化していないところが魅力です。島に住んでいる人に、観光への気負い感がなく、ウェルカムな感じでもなく、島の人と一緒に暮らしているような感覚でした。観光客を観光客扱いしないので、自然と島に溶け込めるような雰囲気がありました。
街並みも原風景で、さとうきび畑がひたすら広がっていたり、ヤギが散歩していたり。
食事ができる場所も限られていますけど、媚びていないナチュラルなメニューが多かったですよ。個人的にはネットで調べるよりも、現地に行って、自分で開拓するのがオススメです。
船が出ない可能性も 旅程に余裕を
波照間島に旅行をする人にアドバイスはありますか?
ゆとりのあるスケジュールを組むといいと思います。波が高くて船が出ない可能性もあるので、離島は2泊以上するのが余裕を持てると思います。コンビニもないので、買う物があれば、早めに売店で買った方がいいですね。
沖縄に観光に行くという意識ではなくて、静かな旅をしたいとか、考え事をしたいとか、島の方と交流したいという人にオススメの島です。リラックスできるので、ひとり旅や旅行に慣れた上級者向けかな。
今回は、南十字星が見られなかったので、またリベンジしたいですね。

※この体験談は、あくまでも個人の感想です。
Nさんの訪れた島の風景







Nさんの旅まとめ
-
だれと旅
ふたりたび(娘と)
-
島での移動方法
レンタサイクル&バイク
-
宿泊数
2泊3日
-
宿のタイプ
ホテル
-
おすすめグルメ
島の定食
-
おすすめアクティビティ
星空観察
-
島で使った金額
1〜3万円
-
癒され度
75%
Nさんの旅の日程
- 石垣港離島ターミナルから波照間港へ。
- レンタルバイクを借り、 「コー ト盛」を見学。
- 港で教えてもらった、 カフェで昼食。ゴーヤチャンプルや島そばをいただく 。 本島より少し薄味だが美味しい!
- バイクでのんびり散策。 「ニシ浜」到着。
- ホテルの人に名石集落にある共同売店のことを聞き、出発。夕コライスとチキンカレ一を購入。あっという間に売り切れ。
- ホテルの屋上で空を見上げ夜空を楽しむ。
- ホテルで朝食。 洋食メイン。
- レンタルバイクで「高那崎」へ。 晴れで昨日行った「ニシ浜」とは全く違う、 深い青に驚く。 日本最南端の石碑まで行き、 記念撮影。 日本全国の石が飾られていた。
- 島内を散策、 食堂で島野菜のカレ一を食す。
- ふたたび、「ニシ浜」を眺める。
- 波照間島に来た1番の目的、 星空観測をしたかったが、 雲っていて断念。
- ホテルで居酒屋を教えてもらい、 泡波や黒糖の焼酎をいただく。
- ホテルで朝食。 島豆腐の味噌汁とパイナップルが美味しかった。
- 港の売店で泡波と黒蜜を購入。
- 波照間島から石垣港離島ターミナルへ。
- *その後、石垣島と小浜島で過ごして帰る。
波照間島の、ほかの島時間レポをみる
ほかの島時間レポを紹介しているので見てね!