震災の体験を癒してくれた竹富町の海 「心は常に離島に置いておきたい」

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波照間島に宿泊したヤマシタさんにお話を伺いました。
黒島に宿泊したWさんにお話を伺いました。

2011年、東日本大震災を経験したWさん。受け入れられなかった海の記憶を癒やしてくれたのは、竹富町の海でした。

震災の体験を癒してくれた沖縄の海

2016年から毎年、竹富町を訪れているんですよね。通うようになったきっかけは?

2011年、東日本大震災が起きた時、宮城県石巻市で勤務していて、南三陸町へ向かう途中で地震が起きました。水も出ない、電気もない、ガスも使えない。食べ物はリンゴ一個とわずかなお菓子。取引先の方は亡くなり、見える海は真っ黒で、あれから海を見る機会は無くなりました。
震災から5年がたった頃、たまたまテレビを見ていたら、石垣島と竹富島が紹介されていました。正直、海ってこんなに綺麗なの?って思いましたね。透明度がすごかった! あの日、多くの人が波に飲み込まれて、犠牲になった海だけど、海をやっと受け入れられるようになったんだと思います。
仕事も人間関係で悩んでいた時期で、思い切って仕事を辞めて竹富島に向かいました。飛行機はLCCで仙台空港から関西空港まで2600円ほどに抑えて、そこから石垣へ。年下の彼女も一緒に旅に出ました。

黒島の自然な魅力に触れ合いたい

2019年は黒島にも行かれたんですね

竹富島、波照間島、西表島には行ったことがありました。海が本当に綺麗でしたね。大自然は素晴らしい。2019年は黒島と小浜島に行きたかったんです。ハートアイランドと呼ばれる黒島は、人よりも牛が多いと聞いていました。ありのままの自然と触れ合うことと、ウミガメの研究所「黒島研究所」に行くのを目的に黒島を旅先に選びました。
6月中旬の梅雨時期に行くことに。当日の天気は残念ながら曇っていましたが、楽しめました。

  • 旅の目的であるウミガメの研究所「黒島研究所」 旅の目的であるウミガメの研究所「黒島研究所」

  • 黒島は海が本当に綺麗でした 黒島は海が本当に綺麗でした

自転車で黒島を回りました。半日あれば回れます。伊古桟橋では、歩きながら魚が見られたんで、子どものように魚を追いかけていました。
道が分からなくなったら、島の人に聞けば道を教えてくれました。普段、首都圏で暮らしていると、誰かに道を聞くことはないし、スマホのアプリで確認するけど、島でスマホに頼っても情報なんてない。アプリもスマホも意味をなさなくなる。小さい島で何もなかったんですけど、島の人の温かさに触れて、牛の匂いがして、空気や自然の感じがとても素晴らしいかった。
彼女ともゆっくりできた。カップル、子供達が独立して子育てにひと段落した2人暮らしの熟年世代にも黒島はオススメです。

泊まった民宿の家族も良かったです。3歳、5歳、小学1年生の子供たちがいて、朝ごはんを食べていると「おはよう」「行ってらっしゃい」というやりとりをしたんですよ。都会で暮らしていると、知らない子に挨拶って言えないでしょ。田舎だからこそなせる技ですよ。子どもたちの成長をこれからも見ていきたいなと思った出来事でした。

こういう人々の生活に触れるシーンがあると、小浜島より黒島が自分には合ったなと思いますね。何も無いからこそ、心が解放されました。

ずっといたいと思わせる、日常から解放してくれる場所

いい思い出ができると、離島から帰りたくないと思ったりしませんか?

空気や自然の感じがとても素晴らしい黒島 空気や自然の感じがとても素晴らしい黒島

いつ行っても、もう帰りたくないって気持ちになる。自宅に戻ると、帰ってきてしまったとか、満員電車に乗ると現実に戻って来てしまったと思いますよ。
だから、心は離島に置いておけるように、デスクトップの壁紙を島で撮った写真にして、SNSのアイコンは、波照間島のニシ浜、行ってみたい与那国島とかに変えました。

さて、次の旅のシュミレーションも始めないといけないですね。

※この体験談は、あくまでも個人の感想です。

Wさんの訪れた島の風景

Wさんの旅まとめ

  • だれと旅
    だれと旅

    ふたりたび(カップル)

  • 島での移動方法
    島での移動方法

    徒歩&レンタサイクル

  • 宿泊数
    宿泊数

    2泊3日(黒島1泊)

  • 宿のタイプ
    宿のタイプ

    民宿

  • おすすめグルメ
    おすすめグルメ

    八重山そば

  • おすすめアクティビティ
    おすすめアクティビティ

    自転車で島巡り

  • 島で使った金額
    島で使った金額

    3〜7万円

  • 癒され度
    癒され度

    80%

Wさんの旅の日程

  • 1日目/4日間(出発地 → 石垣島 → 黒島)
    1. 成田空港。

    2. フードコートでのお好み焼き。

    3. 新石垣空港→石垣港離島ターミナル→黒島。

    4. 離島ターミナルでお弁当。

    5. 民宿へ。民宿のレンタサイクルで「伊古桟橋」、「宮里海岸」へ。

    6. 民宿滞在。

    7. 民宿で夕食。

  • 2日目/4日間(黒島 → 石垣島 → 小浜島)
    1. 朝食前の徒歩での1時間のお散歩で「黒島展望台」へ。

    2. 民宿で朝ごはん。

    3. レンタサイクルでの島内観光→「仲本海岸」、「西の浜」、「黒島灯台」、「プズマリ」、「黒島研究所」。

    4. 地ビール、八重山そば。

    5. フェリーを待つ間にカフェで地ビールと生パインジュースをいただく。

    6. 黒島港→石垣港離島ターミナル→小浜島。

    7. ホテルにチェックイン。プライベートビーチを楽しむ。

    8. ビュッフェスタイルの晩御飯。

  • 3日目/4日間(小浜島 → 石垣島)
    1. ホテル園内散策、あだんの小道や小動物と触れ合う。

    2. ホテルでビュッフェスタイルの朝食。

    3. 小浜島→石垣港離島ターミナル。

    4. レンタサイクルにて石垣の鍾乳洞と「バンナ公園」へ。

    5. 八重山そば。

    6. 離島ターミナル近くのホテルにチェックイン。

    7. 市内の居酒屋を二軒はしごする。

    8. 部屋でお酒をたしなむ。

  • 4日目/4日間(石垣島 → 出発地)
    1. ホテルで朝食。

    2. 市内観光。徒歩でスーパーへ。買い物を楽しむ。

    3. 石垣港離島ターミナル→新石垣空港。

    4. 空港で八重山そばをいただく。

    5. 石垣島空港→成田空港→自宅。

黒島の、ほかの島時間レポをみる ほかの島時間レポを紹介しているので見てね!

島時間レポ 島人編 島での暮らしや活動を語っていただきました。

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新城島(パナリ島)

新城島(あらぐすくじま)は、上地島(かみじじま)と、下地島(しもじじま)の2つの島の総称です。離れた2つの島からなることから、八重山方言で「離れ」を意味するパナリまたはパナリ島とも呼ばれています。
島周辺は、神々しいほど綺麗な海です。かつての南西諸島におけるジュゴンの最大の生息地の一つであったとされます。

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由布島

由布島(ゆぶじま)は、西表島の東岸直近に隣接する小島です。島全体が亜熱帯植物園となっており、色とりどりの植物を一年中楽しむことができます。
西表島から由布島へのアクセスは水牛車にのって向かいます。1周ゆっくり歩いても1時間ほどで回れる手軽な観光地です。

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加屋真島

加屋真島(かやまじま)は、周囲2.5kmの小さな無人島です。約500羽の野生ウサギが生息していて、ウサギ好きにはたまらない離島です。天然記念物のオカヤドカリなど珍しい生物も生息しており、目の前に広がる石西礁湖には約400種類のサンゴと色とりどりのトロピカルフィッシュも生息しています。
石垣島や小浜島からツアーなどで気軽に行くことができ、心を和ませたり、絶景のビーチも楽しめるのが加屋真島の魅力です。